在銘「江州國友久兵衛恭峯」の管打ち式銃の出品です。

当方で調べたところ、元々は火縄銃だったものを洋式の管打ち式に改造したものです。

元は火縄銃として作られた八角形の銃身は洋式の管打ち式ライフルの銃身に倣って、銃身の半分から銃口まで丸い銃身に改造されています。

時代を経た美しいサビに覆われた銃身は傷みなく、銃身上部には縁起の良い「鶴」と「亀」の銀象嵌が施されています。

先目当て、元目当にはガタつきや欠損はありません。

また先目当てには、標的を定めやすいように一部に銀が埋め込まれています。

洋式の管打ち式のライフルの様に弾を込める際に使用する棒を収納する為の鉄輪が銃身下部に取り付けられています。

銃身の目釘穴を入れる部分は欠損なく、銃身を台にセットした際に台の目釘穴とピタリと合います。

火皿だった部分は管打ち用にする為に、非常に丁寧な改造が施されている事から、当時の鉄砲鍛冶によって改造された事が分かります。

撃鉄は起こすとしっかりロックし、引き金を引くと撃鉄が力強くニップルを叩きます。

尾栓、ニップル共に当時のままのオリジナルの状態です。

台は洋式ライフルに倣って半分にカットされたハーフストックになっており、木部には艶があり杢目もはっきりと見てとれます。
一部には経年による小キズや割れがありますが、比較的良好なコンディションです。

台の飾り金具のモチーフは、兜や獅子や菊花などで非常に豪華です。

調べた所、作者の「江州国友久兵衛恭峯」は国友鉄砲鍛冶の名工で、素晴らしい火縄銃を作っていたそうです。
名工「江州国友久兵衛恭峯」作の火縄銃を時代の流れにより、鉄砲鍛冶が丹精を込めて管打ち式に改造した一品です。

歴史的資料やコレクションなどにいかがでしょうか？
どなたかお好きな方にお譲りできたら幸いです。


サイズ(登録証より)
全長...133.0cm
銃身長...102.0cm
銘文(表)二重巻張
　　(裏)江州国友久兵衛恭峯
口径..約1.2cm
重さ...約3.4kg

素人ですので専門的なご質問などには
お答えできないのでご了承ください。

古いものですのでスレ、サビがあります。
神経質な方のご入札はご遠慮ください。
落札後はノークレーム、ノーリターンでお願いします。

品物を見やすくする為に明るさ・コントラストは調整しておりますが、品物には一切加工はしておりません。

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