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・サイズ　約20.6 x 7.7 x 4.4cm
・重量 約1,760g　　　

大谷山はあまり名の通った砥石山ではありません。この山は亀岡市の中心部から北西に１０キロほど離れたところに
ある山で、複数の山の総称として大谷山と呼ばれています。知名度が低いのは、亀岡の砥石業者は京都の砥石組合に
加盟する事が出来なかった為だと思います。細々とこの砥石の良さを分かってくれる業者にしか売る事が出来ませんでした。
ところが、この砥石の優秀さに目を付けた美容系商社がありました。戦後の苦しい時期を乗り越え、衣食住がある程度
整った頃、次は身だしなみになり、パーマネントが大流行しました。漫画のサザエさんの頭がその当時のヘアスタイルの
代表的なものです。男性も月に一度は散髪に、という事になり、理美容店は大いに繁盛しました。パーマ液とかロッドは
輸入品でしたので、全国に美容系商社が出来たのもこの頃です。この美容系商社が大谷山の砥石を訪問販売のように
理容店を廻って売り始めました。かみそりの切れ味は直接そのお店の評価に繋がるものでもあり、良く儲かっていたので
良い砥石であればお金に糸目を付けず買い漁っていた時期もありました。そこにこの大谷砥石を紹介したものですから
良く売れたようです。昭和３０年代の中ごろで、大型ですと１万円で取引されたようですので、今の価値で換算すると
２０万円になります。先日他の大谷砥石を買われた方が包丁で鏡面になったと御喜びのメールを頂戴しましたが
このような方は猛者で、包丁の仕上げに使うには相当の腕が必要になります。通常は、名にし負うカミソリや
小刀、鉋、鑿等の仕上げに適しています。特にこの砥石に限って言えば大きさも厚みも十分で、一生かかっても
使い切れないサイズです。硬さも性能も優秀な砥石であることは保証いたします。他の砥石の解説にもありますが
今の時期はお湯を使って砥ぎ進めてください。冷水では砥石の性能を引き出す事は難しいと思います。
又、目起こしも必要になります。出来ればアトマの細目か中目で目を起こしてください。

他にも多数ございます。お店はこちら

【乾いた状態】


【濡らした状態】


【乾いた状態】


【濡らした状態】



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【天然砥石の使い方】もご一読ください。こちら