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ミュージックキャビネット

イギリス

マホガニー材

1910年頃

横幅：61cm　奥行：43cm　高さ：132.5cm(天板高100cm)

ビクトリアンのミュージックキャビネットです。
曲線的なデザインがなんとも言えず優雅な雰囲気ですね。
上にミラーがついてるのも素敵ですね。
ランプなどを置いても光が反射していいかも知れないですね。
扉のガラスが湾曲しているのも非常に魅力的です。
アンティーク家具の中でも湾曲のガラスが使われることは少なく、この部分を見るだけでも高級感があります。

華やかなデザインとマホガニー材のものが多いというのがビクトリアンの特徴の一つと言えます。
(ビクトリア女王在位は1847-1901年・日本では江戸末期から明治前半くらい)
大英帝国絶頂期とも言えるこの時代には、イギリスのこれまでのデザインを踏襲しながらも様々なデザインが生み出され、個性的なものが多い時代だと思います。
それだけにビクトリアンとはこうしたものだという定義づけは、簡単にはお伝えしずらいです。
イギリスアンティーク家具を代表するスタイルでありながら、ある意味では異色と言えるデザインだと思います。
華やかなデザインを表現する細やかな装飾からは当時の職人さんの技術の高さ、家具が高級なものであり、ある意味では地位を象徴するうような存在を表すようなお品だと思います。
アンティーク家具を好まれる方の中にはこのスタイルだけで揃えられる方もいらっしゃいます。

細身で背も高すぎないサイズ感もミュージックキャビネットの魅力の一つだと思います。
収納部分は扉が多いですかね、引き出しもついているタイプや引き出しが複数段ついたタイプもありますが、扉だけのものが多い印象です。
元々は楽譜などを収納したためミュージックキャビネットと呼ばれていますが、扉内のクロスにグラスの跡がついていることも多く、グラス類をはじめ多用途な収納棚・サイドキャビネットとして使われていたと思います。
ブックケースではなかなかこうしたサイズがないことと、奥行きが浅めなので収納できるものが限定的になることを考えると、ちょっとした収納棚としてミュージックキャビネットはぜひご検討いただきたいです。
デザインとしてはビクトリアンやエドワーディアンなどが多いですかね。
19世紀後半から20世紀初めにかけて人気のあった家具のようです。
華やかさの中にもイギリスアンティーク家具らしい落ち着きを感じるお品だと思います。

扉内クロスは張替済です。
ミラーに腐食、ミラー横の若生部にひび割れ補修、所々の彫刻にカケ、天板にキズ、ガラスにキズ、背板両端にすき間、脚に少しのヒビ割れがありますのでお写真でご確認ください。

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