昭和４９年刊 ５３５ページ ハードカバー表紙カバーはありませんが本文ページは綺麗です。
東大受験への名著で１０万円近くまで値上がりした過去もあります。

精講日本史 永原慶二編。学生社から出ていた精講シリーズの日本史です。精講シリーズは全体的に本格的な内容のシリーズで、各巻ともにハードカバーで分厚い重厚な作りになっています。シリーズの説明は最後に。日本史は見開きA4(A5) 500ページ超のハードカバーの重厚な作りになっています。特長は、
●'この「精講日本史」は高校生の諸君が， 日本の歴史を深く考えながら学ぶための案内書としてつくられた。 '
●'まず大主題という形で， 一つの時代の時代像あるい は時代の本質を把握するさいに着目しなければならない基本問題を提起し， さ らにそれを分析的に検討するポイントとしていくつかの小主題を設定し， それについて解説をくわえるという方式をとった。'
●'大主題・小主題の 設定が著者たちのひとりよがりでないものにするためには， 一つ一つの主題に 徹底的な吟味をくわえ，だれがみても本質的で重要な問題とおもわれるものに しぼってゆかねばならなかった。 (中略) われわれ は， 執筆前に， 大主題， 小主題について， 共同で徹底した吟味をくわえ， 論議を重ねた。

精講とあるように各部分についてかなりしっかり書いてあるという印象ですが、上にもあるように、また目次の一部にあるように大主題、小主題という作りが本書の大きな特徴と思います。序章の日本歴史をいかに学ぶかというところも興味深いのですが、ここを抜粋しているとものすごく長くなるので割愛します(興味のある人は落札して見てください)。入試問題を使った演習題はないのですが、この本を参照しながら問題を解いて理解を深めていけば相当力はつくと思います。本文やデータは論述の練習にも使うことも可能でしょう。【中古】 労働契約における規範形成の在り方と展望 (日本労働法学会誌133号)