美品希少な江戸鍍金の奉行重臣所持の金なえしです。やはり旗本でも純金無垢の十手などを持つことは当時はご法度で真鍮に金鍍金を施した十手で見栄を張って所持していたようです。江戸時代には寺、神社の飾り、かんざしなど日用品などには鍍金された品が沢山あります。幕末時代に入って今の電極鍍金の技術が取り入られました。本品は近代に入って鍍金されたものではなく江戸期に鍍金師によって鍍金された本物の時代物のお品です。近代の電極鍍金とは違って完璧さはありませんが手技術の独特の味わいと色がございます。水銀に金を溶け込ませて過熱し水銀を蒸発させて鍍金を施したようです。棒身に見事な手彫の彫金をし鍍金加工をしてございます。全体に錆や緑青はありませんが経年のお品ですので柄の鮫皮にわずかな汚れがございます。当時は所持して出歩くことはなく飾りとして所持していたのではないでしょうか。重量は約1キロ近く有りかなり金無垢のようなずっしりとした重量感がございます。コレクションとしては勿論のこと護身用として置かれても如何でしょうか。保存袋はお付けさせて頂きます。全長４２棒身２８持ち柄１４センチ計測です。